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シンプルなアンプを作る
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 ディスクリートでアンプを組んだ。前の共立のキットのデジタルアンプの音質にも不満は無かったのだけれど、スピーカーと出力段の間にコンデンサが挟まってるのが気に障ってしょうがなかったので、新たにアンプを組むことにした。

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回路図

 出力は6W+6W=12W(6Ωのスピーカの時)ぐらい。マンション住まいにとって20W以上のアンプは不要。
 増幅段はOPAMPを使わずにシンプルなエミッタ接地回路にした。出力は反転するのでスピーカーの+にはGNDを接続する必要がある。作動増幅回路等も検討したが、歪率よりノイズを優先でトランジスタ数を減らしたかった。出力段は特にどうということのないダーリントン接続のプッシュプル。VR1はバイアス電流調整用、VR2は出力段のDCオフセット調整用。
 電源が二系統あるのは増幅段の電圧を安定化したかったから、というのとパワー段の電源をフルスイングするために増幅段には少し大きめの電圧が必要だからという二点。そのため小容量高電圧、大容量低電圧のトランスが二つにすることにした。

  

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基板
 
 バイアス用のトランジスタQ3と出力段のQ4、Q5は熱的に結合させる。C8,9は積層フィルムコンデンサを使用。普通のフィルムコンデンサだと0.1uF以上の容量になるとバカみたいに大きくなるので使いづらい。その点積層タイプだと同容量の普通のモノと比べて1/10ぐらいの大きさですむのでスペース的に圧倒的有利。
 

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基板裏

 基本的に配線はリードの切れ端&AWG24の単線ケーブルを使用している。部分的チップ抵抗なんかも使っていてかなりビューリフォな感じ。


ケースに実装中の画像とか


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 基板のパーツの配置を考える時にEagleというフリーCADを使うのだけれど、基板以外にも使えることに気づいたのでケースの穴あけ位置を決める時にも使用するようになった。かなり楽チン。

 

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ana.JPG 穴あけの時に出来るバリをとるのに上の写真のようなビットを使うとすごく綺麗にバリが取れるのでおすすめ

RIMG0236.JPG 電源スイッチ取り付け用の穴を開けているところ、ミニ四駆の肉抜きの時ようにピンバイスで空けた穴をニッパーで繋げて開けるのだが、アルミ板相手にもこれでやる。せめてもう少し大きな径のドリルでやればよかったのに・・・1mm径のドリルでやるから結構な苦行だったorz 途中でドリル折れたし



amp_naibu.JPG 実装完了。電子ボリュームもあるのでボリュームも無し。配線はねじれるところはねじってみた。入力のRCAが二つあるのはヘッドフォンアンプ用のパススルー。実はこのケースを買う前に少し小さいケースを買ってしまってパーツが入りきらなかったのでケースが一個余る羽目になった。ちなみにこのケースは6000円ほど。ケースだけで他の全部のパーツの総額を超えていたりする。

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 デジタルアンプと聞き比べてみた・・・違いがわからん^^; でもまあ「自分で作ったアンプで音楽を聴いてるんだなー」という気分は良い。次はDACを作る予定。



1FET 超低ノイズDI

以前作ったオペアンプを使ったマイクプリが若干ノイズが多いので、新しくDIを作った。

DI.JPGケースはダイソーで買った名刺入れっぽい謎の箱、全体的にやる気無い仕様。


DI2.jpg パイロットランプ用のLEDのマウントをちょっと工夫してみた。これならブラケット付きのLED買わなくても済むし、フロントの見た目もこっちの方がすっきりして好き。

回路DI.png

 2SK30ATM一個だけという手抜き仕様。FETならバイアス0Vで使えるので、バイポーラトランジスタのようにめんどくさいバイアス電圧の調整を省くことができる。ボリュームも無いので入力インピーダンスを固定化できる。普通のベース、ギターの回路は出力がピックアップのコイルなので、出力にローパスフィルターがあることになる。入力段が可変抵抗になると入力インピーダンスがボリュームの角度によって変わることになる。そうすると出力のインダクタンス成分でトーンが変わる可能性があるので入力インピーダンスは固定していることが望ましい。
 この回路で最初は10倍程度の利得を予定していたのだが、実際にに組んでみると2倍程度しか利得が無いことが判明。しかし、2倍でも十分間に合うことが判明したのでそのまま使っている。電源が電池だしFET一個だけなので鬼のように低ノイズだ。

アイドル電流が4mAとちょっと多いのが玉に傷だ。出力段をプッシュプルにすれば半分程度に減らせそうではある。

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 SB772とSD882というパワートランジスタを買ってきたので、パワーアンプを作ってみた。ディスクリートだけでやりたかったけどめんどいので電圧増幅にはオペアンプを使った。基本はヘッドフォンアンプの応用で、電流増幅段のトランジスタをもっとでかいものに変えるだけなのだが、出力が大きくなった分熱損失に気を付けないと熱暴走して大変なことになる。

↓気をつけなかった結果がこれ
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 電源ONして、一発で鳴ったと思ったら、なんか香ばしい臭いがしてきたのですかさず電源をOFFにする。どうやらバイアス電流を適当に設定したせいか簡単にトランジスタが熱暴走して、異常発熱していたらしい。そのせいで貼ってあったhfe確認用テープが焦げてしまったが、調べたところまだこのトランジスタは使えるから驚き。紙が焦げる、温度ってのはおよそ450度ほど。トランジスタがこんな温度でも耐えられたってことにけっこう驚いたりした。まあ電子部品てのは最低でも半田づけに耐えられるぐらいの熱耐性は必要だけども、紙が焦げても半導体は無事ってのはすごいわな。最近のCPUなんて70~80度ぐらいで死ぬのに。
 
SD882-2.jpg2SD882 石川町のジャンク屋で購入 一個40円 IcMAX=3A Vcbo=40V

 このアンプの雑音特性はパワーアンプICよりはかなり良かった。LM380では無入力時でも、「サー」という背景ノイズがどんなに電源を良くしても消えなかったが、このアンプは聞き取れるノイズが皆無だった。ICと違って、熱暴走対策をしなければならないのが面倒だがそれを補っても余りある性能だ。