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 SB772とSD882というパワートランジスタを買ってきたので、パワーアンプを作ってみた。ディスクリートだけでやりたかったけどめんどいので電圧増幅にはオペアンプを使った。基本はヘッドフォンアンプの応用で、電流増幅段のトランジスタをもっとでかいものに変えるだけなのだが、出力が大きくなった分熱損失に気を付けないと熱暴走して大変なことになる。

↓気をつけなかった結果がこれ
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 電源ONして、一発で鳴ったと思ったら、なんか香ばしい臭いがしてきたのですかさず電源をOFFにする。どうやらバイアス電流を適当に設定したせいか簡単にトランジスタが熱暴走して、異常発熱していたらしい。そのせいで貼ってあったhfe確認用テープが焦げてしまったが、調べたところまだこのトランジスタは使えるから驚き。紙が焦げる、温度ってのはおよそ450度ほど。トランジスタがこんな温度でも耐えられたってことにけっこう驚いたりした。まあ電子部品てのは最低でも半田づけに耐えられるぐらいの熱耐性は必要だけども、紙が焦げても半導体は無事ってのはすごいわな。最近のCPUなんて70~80度ぐらいで死ぬのに。
 
SD882-2.jpg2SD882 石川町のジャンク屋で購入 一個40円 IcMAX=3A Vcbo=40V

 このアンプの雑音特性はパワーアンプICよりはかなり良かった。LM380では無入力時でも、「サー」という背景ノイズがどんなに電源を良くしても消えなかったが、このアンプは聞き取れるノイズが皆無だった。ICと違って、熱暴走対策をしなければならないのが面倒だがそれを補っても余りある性能だ。

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