2009年6月アーカイブ

1FET 超低ノイズDI

以前作ったオペアンプを使ったマイクプリが若干ノイズが多いので、新しくDIを作った。

DI.JPGケースはダイソーで買った名刺入れっぽい謎の箱、全体的にやる気無い仕様。


DI2.jpg パイロットランプ用のLEDのマウントをちょっと工夫してみた。これならブラケット付きのLED買わなくても済むし、フロントの見た目もこっちの方がすっきりして好き。

回路DI.png

 2SK30ATM一個だけという手抜き仕様。FETならバイアス0Vで使えるので、バイポーラトランジスタのようにめんどくさいバイアス電圧の調整を省くことができる。ボリュームも無いので入力インピーダンスを固定化できる。普通のベース、ギターの回路は出力がピックアップのコイルなので、出力にローパスフィルターがあることになる。入力段が可変抵抗になると入力インピーダンスがボリュームの角度によって変わることになる。そうすると出力のインダクタンス成分でトーンが変わる可能性があるので入力インピーダンスは固定していることが望ましい。
 この回路で最初は10倍程度の利得を予定していたのだが、実際にに組んでみると2倍程度しか利得が無いことが判明。しかし、2倍でも十分間に合うことが判明したのでそのまま使っている。電源が電池だしFET一個だけなので鬼のように低ノイズだ。

アイドル電流が4mAとちょっと多いのが玉に傷だ。出力段をプッシュプルにすれば半分程度に減らせそうではある。

HPA2.JPG

 C-moyアンプというヘッドフォン回路がある。これがわりと手軽に組める割に高音質ということで自作する人のまわりで流行ってるらしい。とりあえず自分の周りの音響機器は自作機で固めようということで自分もヘッドフォンアンプを作ってみた。

中身

HPA1.jpg


ura.jpg

回路

schematic2.jpg

 基本はこれを参考にした。そんで自分なりに少し変更を加えた。まず参考にした回路はバイアス段のトランジスタはVBEを合わせるためのダイオードとして使ってるらしいので、べつにダイオードに変えても大差なさげなので1N4148に変更。それに加えてプッシュプルのトランジスタのベース電流はバイアス電流以上は流せないのでダイオードの間にコンデンサを追加して交流的にショートするような感じにした。そうすることでバイアス電流以上Ibが必要になった時はオペアンプから直接電流を取れるようにした。こうすることのメリットはあまりバイアス段の入力インピーダンスを下げずに最大出力を上げられること。まあ利得もあんまり無い回路だし、2SC1815はGRランクの物を使うので要らない気もするする。まあ、あって悪い事は無い。
 オペアンプはパーツで眠ってたNJM2041DDを使用。電流も25mA程度取れるし低雑音ってデータシートに書いてあったのでまあいいかなと思う。音がどうとかは知らないけど。
 この回路図で見ると利得は4.3倍になってるが、ちょい多いということで今は帰還抵抗を22kΩ変更して利得3倍で使ってるいる。Line出力のレベルによっては2倍でも間に合うかもしれない。あとこれも回路図に書いてないけどDC入力に2200μFのコンデンサが入っている、組んだ後箱にちょうどいい隙間があったので入れた。こうキッチリと詰まってると気持ちいい。